株価が大きく動く日に新NISAでやらないこと。慌てて売る前に見る3つのポイント
株価が大きく動いた日に、新NISAで積立投資をしている人が慌てて売買する前に確認したい、目的、投資期間、資産配分の考え方を整理します。
株価が大きく動く日は、どうしてもスマホを何度も見てしまいます。上がれば置いていかれる気がして、下がればこのまま減り続ける気がする。新NISAで投資を始めたばかりの人ほど、この揺れはかなり大きく感じるはずです。
ただ、相場が動いた日に一番やってしまいやすい失敗は、投資方針ではなく気分で売買してしまうことです。ニュースを見て不安になり、SNSを見て焦り、気づいたら自分のルールと違う行動をしている。これは誰にでも起こり得ます。
この記事では、株価が大きく動く日に、新NISAで積立投資をしている人が確認したいポイントを整理します。特定の商品を買う・売る話ではなく、相場に振り回されにくくするための考え方です。
まず見るのは株価ではなく目的
新NISAで投資をしている人の目的は、人によって違います。老後資金、教育費、住宅資金、将来の選択肢づくり、配当収入づくり。目的が違えば、取るべき行動も変わります。
たとえば、20年後、30年後の資産形成が目的なら、今日の値動きだけで判断する必要性はかなり下がります。一方、数年以内に使うお金まで投資しているなら、そもそも投資額が大きすぎる可能性があります。
相場が荒れた日に最初に確認したいのは、「今の値動きで自分の目的は変わったのか」です。目的が変わっていないなら、すぐに売買する理由も弱いかもしれません。
積立投資は下落日も含めて仕組み
金融庁は、資産形成の基本として長期・積立・分散投資を紹介しています。積立投資は、価格が高い時も安い時も一定額を買い続ける仕組みです。
この仕組みの良さは、相場が下がった日に「買うべきか、やめるべきか」を毎回判断しなくてよいことです。もちろん、下落時に評価額が減るのは気持ちのいいものではありません。ただ、積立投資では、安い時に口数を多く買える面もあります。
大切なのは、下落した時にも続けられる金額で積み立てているかです。下がっただけで生活が不安になる金額なら、商品選び以前に投資額を見直した方がいいかもしれません。
日経平均だけで判断しない
日本株のニュースでは、日経平均株価が大きく取り上げられます。分かりやすい指標ですが、日経平均だけで日本株全体を判断すると、少し見え方が偏ることがあります。
日本取引所グループによると、TOPIXは浮動株調整後の時価総額加重型の指数です。つまり、時価総額の大きい企業ほど指数への影響が大きくなります。日経平均とTOPIXでは、構成銘柄や計算方法が違うため、同じ日に動き方が違うこともあります。
新NISAで投資信託を積み立てている人は、自分が何に連動する商品を買っているのかを確認しましょう。全世界株式、米国株式、日本株式、TOPIX連動、日経平均連動では、値動きの理由も違います。
やらない方がいいこと
相場が大きく動いた日に、特に避けたいのは次の行動です。
- SNSの雰囲気だけで売買する
- 評価額だけ見て投資信託を解約する
- 怖くなって積立を止め、上がったら再開する
- 下落を取り返そうとして投資額を急に増やす
- 生活費や近いうちに使うお金まで投資に回す
どれも気持ちは分かります。相場が荒れると、何か行動した方が安心するからです。でも投資では、行動すること自体がリスクになる場面があります。
見直すなら資産配分
相場が動いた日は、売買のタイミングを当てる日ではなく、自分の資産配分を見直す日と考えると落ち着きやすくなります。
株式の比率が高すぎないか。生活防衛資金は残っているか。NISA口座だけでなく、預金、現金、保険、年金、住宅ローンまで含めて見た時に無理がないか。ここを確認する方が、短期の値動きに反応するより建設的です。
もし下落時に眠れないほど不安になるなら、リスクを取りすぎている可能性があります。投資は続けられなければ意味がありません。最も高いリターンを狙うより、自分が続けられる配分を作る方が大切です。
まとめ
株価が大きく動く日は、投資家の感情も大きく動きます。だからこそ、行動する前に一度止まることが大切です。
- 目的が変わっていないか確認する
- 積立投資は下落日も含めた仕組みだと理解する
- 日経平均だけで判断しない
- SNSの雰囲気で売買しない
- 不安が強いなら資産配分を見直す
新NISAは、短期の値動きを当てるための制度ではなく、長期で資産形成を続けやすくするための制度です。相場が荒れた日ほど、自分のルールに戻ることが大切です。
本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断は、最新の公式情報を確認したうえでご自身の責任で行ってください。